先日の6年前に行ったアムステルダムの初日の夜の続きです。
20年くらい前にアムステルダムへ行った友達に
「アムステルダムは、マリファナが合法なんだよ。 道にジャンキーがいたよ。」と聞いたことがありました。
私のロンドンの親友の「アムステルダムは世界で一番美しい街だよ」という言葉に魅かれてアムステルダムへ来たのですが、夜中の0時の初めてのアムステルダムでは20年前に聞いた言葉の方が、私の頭の中で響いています。
しかも初めての街で夜中に道に迷っているので、余計にパニックでひたすらホテルを探して走り回っていました。
ただ、この日は夜中の0時にも関わらず、何故か人が多い…….。
たくさんの人が楽しそうに歩いている中、日本人の私1人だけが必死にかけ回っていました。
ぐるぐるぐるぐるかけずり回っている時に人の気配を感じたので、ふと見上げると、ピンクのガラスの中にルパン三世の峰不二子のようなスタイルの女性がランジェリー姿で立って、クネクネ ダンスを踊っていました !!
走り回っているうちに知らず知らず『 飾り窓 』のエリアに来ていたらしいです。
飾り窓エリアとは、売春エリアでしょうか ???
( 後でアムステルダムのガイドを見たら、中華街と飾り窓のエリアが隣接していました )
びっくりして、もと来た道に走って行きました。
またしばらく走り回っていると、タクシー乗り場を見つけました。
アムステルダムは東京のように街で手をあげてタクシーに乗るのではなく、パリのようにタクシー乗り場でタクシーに乗るシステムです。
ホテルの名前を言って「道に迷ったから、ホテルまでタクシーに乗せて下さい。」と言うと「近いから、歩いて行けるから、歩いて行った方がいい。」と乗せてくれません。
かなり近いようで「ホテルはあっちにあるから。」とタクシーの運転手さんが指差すので、そちらの方向へ走って行きました。
ただ、アムステルダムの道は放射状になっているので、私が運転手さんが指した道とは違う道へ走っていってしまったようで、ホテルは見つからず、また1人でぐるぐる走り回っていたら、今度はお巡りさんと会いました。
お巡りさんにホテルまで連れて行ってもらおうと思ったのですが、どうもこの日は、フェスティバルで夜中でも人出が多い。私と話している間にもトランシーバーで何やら色々情報が入ってきているよう。
お巡りさんにも「すぐ近くだから、すぐ見つかるよ。」とホテルへの道順を教えられました。
…….しかし、初めてのアムステルダムで暗い夜の道は旅行者には難し過ぎた。
全くホテルが見つからず、お巡りさんも見つからず『 どうしよう….. 』と思ってトボトボ歩いていたときに、空港からホテルへ電話したことを思い出しました。
ヨーロッパなので、建物の壁に道名が書いています。
ただ、オランダ語なので、発音が違って相手に通じないと困るので「ここはオランダ人の人に道名を読んでもらおう!!」とキョロキョロしていたら、バーの外でおじさんが外のベンチに座って 2人お酒を飲んでいました。
ホテルに電話をして道に迷ったことを伝え、おじさんへ電話を渡して「すみません、ここの道の名前を読んで下さい。」とお願いしてホテルの人に道の名前を伝えてもらいました。
電話を変わってもらって、ホテルの人がホテルまでの道筋を教えてくれたので、安心してふとおじさんを見ると二人は店内へ入って行く所でした。
夜中にお店の外で気持ちよく座って飲んでいたら、突然走ってきた東洋人の女の人(私)に電話を渡され、道名を読まされると思っていなかったのでしょう….。
ホテルに着いたのは夜中の2時半。
約2時間かけずり回っていたことになります。
昼間から色々あって、とっても疲れたのでお陰で爆睡。
翌朝調べてみたら、ホテルから中華街まで10分弱の道のりでした。
次の日は、とっても天気がよく、初めて昼間のアムステルダムを見たのですが、とーーーーっても可愛い!!
流石、ロンドンの友達が「世界一美しい街」と絶賛していた訳です。
昼間のアムステルダムを見て、すっかりアムステルダムが大好きになった私は、その日から毎晩夜中の0時近くまで歩き回りました。
不思議なもので、一度昼間の可愛い街を見ると夜の街も怖くなくなります。
初日は大変な夜でしたが、いつのまにか飾り窓エリアへ行ったり、観光もしていて強烈に記憶に残ったので、今となってはいい思い出です。