イラストレーター tent さんの zine 『 THINGS AROUND me 』
「人には 2 面性がある」をテーマに作成したそう。


Book I love 『 Out of Focus 』saachi gallery


大切にしている本について vogue ブログ に書きました。
2012年にLondonのサーチギャラリーで見た写真展の写真もアップしましたので、是非ご覧下さい → ヴォーグジャパンブログ

i went to an exhibition in London in 2012.
and i wrote about a book i bought → vogue japan blog.

先日、vogue ブログで書かせて頂いた 横浜美術館で開催されていた 村上隆さんの展覧会の図録が出るそう。
grooviions さんがデザインを担当されているそうです。
楽しみー ♪


又吉の幸せ製作所


ピースの又吉直樹さんが書いた『 又吉の幸せ製作所 』を読みました。
電車の中で読まなくてよかった。
主に又吉さんのプライベートの話を淡々と書いています。
最初の方は、そうでもなかったのですが、だんだん面白い箇所が増えてきて、夜寝る前にぼーっと読んでいたら、大爆笑して目が覚めてしまいました。
電車の中で読んでいたら、1人爆笑していたかも…..。


戦利品 3


お隣のブースの photographer 掛川陽介さんの冊子。
AからZまでの温かい陽だまりのような作品群。
見ていると優しい気持ちになります。
最後のページに種明かしがありました。


戦利品 2


鈴木ヒロキくんのZINE

VOL.1から見せて頂いていますが、どんどん進化しています。
4コマ漫画のようですが、セリフなし、絵だけで最後クスッと笑わせるので、外国人にもウケます。

TABFに参加したのは、鈴木くんの「たくさんの人に会えて楽しかった。」という感想を聞いたからでした。


戦利品 1


先日のTHE TOKYO ART BOOK FAIR の戦利品。

自分のブースにいて他のブースを見ることができなかったのですが、私も冊子を置かせて頂いていた ル・モンド にあった いとうひでみさんの冊子。
スプーン曲げやこっくりさんをしている女学生たち。
彼女の色使いと世界観がツボでした。


THE TOKYO ART BOOK FAIR 2015


THE TOKYO ART BOOK FAIR に参加致します。

私が観光した トウキョウ をイラストにした ZINE 。

タイトルは 『 TOKYO SIGHTSEEING 』

9/20 sun・9/21 mon お待ちしております。

よろしくお願い致します。

TABF




サラバ ! 上・下巻 西加奈子


西加奈子さんの『 サラバ ! 』を読みました。

知人がリクエストして誕生日にこの本をプレゼントとしてもらったそう。
読む時間がないということで私に先に貸してくれたのが、ハードカバー上下の単行本。
私は、夜寝る前に本を読むので、文庫本派です。
ハードカバー=重いというのと、プレゼントとしてもらったものを私が先に読むので「丁寧にページをめくらなきゃ….」というプレッシャーで、しばらくベットの横に置いていたのですが、長く借りているのも悪いので、読み始めました。
最初はなかなか読み進められなかったのですが、上巻の途中辺りから下巻の終わりまでは、物語の展開が面白くて、のめり込んで一気に読むことができました。

語り部は、圷歩(あくつ あゆむ ) 。
彼がイランで生まれて、日本の大阪に戻って、その後エジプト、大阪での高校生活までが上巻、東京の大学へ進学して現在までが下巻に描かれています。

主人公の歩と彼の家族や周囲の人々や友達の話が細かく描かれていて、全ての登場人物の人となりが分かります。
母の愛情が足りず、いつも怒りや不満を宿している姉。あまりに個性的で周りから浮いています。
母親というより女として生きている勝ち気な母親。
その母親と娘の不仲に振り回される優しい父親。

内容としては、歩の子供のときからの生い立ちをひたすら歩目線で書いてあるのですが、胸がキュンとしたり、ジーンとしたり、涙が自然と出るのは、何か懐かしい気持ちになるからだと気づきました。
私が忘れているだけで、主人公の歩と同じ年齢のときに同じ感情を抱いたり体験をしたのかもしれません。
主人公が海外での生活をしていることで、差別に対する考え方や宗教に関する捉え方、どれも芯をついていて心にズシっときました。

最初に出てきた話が後から出てくる話と上手く繋がっているのに、そこの至るまでの自然な流れの文体や「まさかここで笑わされるとは!!」と驚く、知らず知らずのフリとオチに作家の笑いのセンスを感じました。
読み進めていくうちに「宗教(信じること)がテーマなのかな?」と思っていたのですが、自分が相手の印象で思っていることと真実は違うということ。相手の話をきちんと聞いてみないと真実は分からないというエピソードがいくつか書いていたので、こちらもテーマだったのかも。

最後は愛にあふれていて、涙、涙。
上巻の最後から下巻にかけては先が気になって途中で止めることができず、またまた徹夜になってしまいました。
読み終わってすぐ貸してくれた知人に「すっごい良かったよ !!」と伝え、もう1人の読書好きの友人にも「 西加奈子さんの『 サラバ 』が人間の真髄をついていて、とっても深くて考えさせられた。」と話したら、彼女も西加奈子さんの作品が好きだそう。
以前から西加奈子さんの本を読んでいたそうで(『 サラバ 』はまだ読んでいないそうですが )
「『 さくら 』も感動するよ。」と教えてくれたので、近々文庫本で読もうと思います。
『 サラバ 』も文庫本になったら、また読もう…..。

初めてのトランジットで、トランジットの意味が分からず、出国のイミグレーションの列に並んだら、周りがアラブ人だらけでちょっと怖かったこと、スペインのセビリアの駅に到着したときにホテル勧誘の人たちが私の分からないスペイン語で大声でまくしたてながら着いてきて怖かったことを『 サラバ 』のエジプト到着シーンで思い出しました。
きっと、この本を読むと自分の忘れていた過去をスッと思い出すと思います。