舟を編む
2013 11/30
『舟を編む』を見ました。
久しぶりの日本映画。
1995年、定年を間近に控えた辞書編集部のベテラン編集者・荒木(小林薫)は、お調子者の編集者・西岡(オダギリジョー)と自分の後任を社内で探すことに。
馬締三也(松田龍平)は、大学院で言語学を選考し、卒業後は第一営業部で働いていたのものの営業としての業績は悪く厄介者扱いを受けています。
荒木は、馬締に問いかけます。
「右という言葉を説明できるかい?」
「西を向いたとき北にあたる方が右」とぶつぶつつぶやく馬締。
馬締を迎えた辞書編集部は、新しい辞書「大渡海」の編集に取り組んでいました。
新しい概念や言葉も積極的に掲載し、今までにない “今を生きている人たちに向けた辞書”
監修、松本(加藤剛)の言葉に感銘を受け馬締は辞書編集にのめり込んでいきます。
とーーーーーってもいい映画でした。
出ている人たちの言葉一つ一つや人とのつながりや一つのことに一生懸命になることなど、笑えるところもたくさんあって、見ていてあたたかい気持ちになる映画。
それぞれの役者さんもピッタリ。
渡辺美佐子さんのチャキチャキした感じもオダギリジョーさんの軽薄なノリも凛とした宮﨑あおいさん、八千草薫さんの優しい笑顔も。
松田龍平さんが、最初の対人恐怖症のような馬締さんから、やがて主任になった馬締さんまで歩き方や話し方まで変えていて、流石でした。
辞書って1冊を作るのにとても長い年月をかけているんですね。
言葉を知らない人に、言葉を説明する作業をする人々の大変さ面白さが伝わってきました。
私も海外の友達に「漢字」と「ひらがな」と「カタカナ」の違いについて説明したことがありますが、それまで当然過ぎてあまり考えたことがないことを説明するのって難しかった….。
イラストレーターの人は、絵を描くとき紙に手がついている所ににポコッとできるけど、辞書の編集者さんは毎日紙をたくさんめくるので指紋がなくなるそうでした。
その紙についてもこだわりがあって、じーんとしました。
確かに辞書の紙はめくりやすい。
最近、紙の辞書を買っていなかったので、買おう。
★★★★
category: film & dvd
2013 11/29
ニットものに弱い。
可愛いものや珍しいものを見ると欲しくなってしまう。
ネットで可愛い柄の手袋を見つけて「ネイビーかグレーかブラックか…..」で悩んで選べなくてあきらめた。
マルタン・マルジェラから独立してすぐのルッツ・ヒュエルのベスト風ニットは、とてもかっこ良くて、この時は、ブラックとレッド両方買ってしまったが、地下鉄のある東京では暖かすぎて冬でも着る機会がない。
フィンランド辺りで丁度良さそう。
下のレッグウォーマーは履くのだろうか???
category: fashion
Thin Ice
2013 11/27
邦題『パーフェクト・プラン』を見ました。
氷雪に覆われたアメリカのウィスコンシン州の話。
お金に困っている保険セールスマン、ミッキーは、保険の勧誘で訪れた一人暮らしの老人コルヴィーが高価なヴァイオリンを所有していることを知ります。
彼の留守中に偽物のヴァイオリンとすり替えることを画策し、警報機業者のランディを呼んで、警報機の解除をしてもらうのですが、そこへミッキーの友人フランクが現れ、二人の行動を怪しんだフランクが警察へ通報しようとします。
発作的にランディがフランクを殴り殺してしまうところから物語が急展開、ヴァイオリンをすり替える所をランディに見られた上、フランクの死体の前にいる所を写真に撮られ、共犯者にされたミッキーは、ランディに脅されるまま彼の言う通りに行動します。
『 ファーゴ 』と似ているのかな?と思って見たのですが、似ているようで似ていなかった。
途中から全く違う展開になりましたが、こちらはこちらで面白かった。
★★★
category: film & dvd