Marisol 9月号


集英社 マリソル 9月号 日本酒の特集のページに日本酒や日本酒に合うお料理などのイラストを描かせて頂きました。

私は、お酒が飲めないのですが、瓶の緑色を見るためにスーパーのお酒売り場で、一本一本手に取って『 同じお酒の瓶でも緑の色が違うんだなー 』と、スーパーの照明に空かしてしばらく真剣に瓶の色を見比べていました。

知らない人から見たら、かなりのお酒飲みに見えたのでしょう。

私の横を通ったおじさん何人かが、お酒の棚の前で長い間真剣にお酒を見ている私を2度見していました。


伊東屋


久しぶりに銀座の伊東屋さんへ行ったら、リニューアルオープンしていました。

以前のお店の影はなく、入り口すぐの左側にエスカレーターができています。
エスカレーターで3階へ行って、帰りはエレベーターで下へ降りようと思ったのですが、エレベーターのボタンはあるのにエレベーターがどこにあるか分からない。
私がキョロキョロしていたら、私の前にいたおばさまがボタンを押した後、木の格子の方に向かって立っていました。

木の格子は1メートルも幅がないのですが『このエレベーター2人くらいしか入れないような…. 』と思って、おばさまと一緒に格子に向かって立ってエレベーターが来るのを待っていました。
チンと鳴って開いたのは、私たちが身体の左を向けていた真っ白い壁でした。

エレベーターと壁が一体化しています。



お母さんとベビーカーに乗った赤ちゃんと4歳くらいの男の子が歩道で立ち止まっていました。
そこを通り過ぎた小学校低学年の女の子2人も歩みを止めて振り返っています。

” 何だろう??? ” と思って、5人が注目しているものを見ると、カミキリムシが1匹 、5人の中央で歩道を横断中。

このまま置いて置くと間違いなく潰されてしまうけど誰も触れないので、カミキリムシが横断するのを囲んで見守っているようでした。
カミキリムシは、ネイビーに白の水玉でとってもかっこいいです。

私が躊躇なくカミキリムシを掴んで持ち上げると、お母さんも子供たちもキラキラした羨望のまなざしで私を見たので、ちょっとヒーロになった気分でした。



先日、いつものコースを散歩していたら、昨日までいなかった鳩が、公園に10羽くらいいました。
公園を通り過ぎるときに、私の歩きに合わせて鳩も動いているような…..。
気のせいかな…. と思って木の下を歩いてると、すぐ近くで羽音と「ホ」「ホ」という声が聞こえるので、立ち止って後ろを振り向くと、鳩10羽が私の顔くらいの位置でホバリングしていました。

鳩の顔が私の顔の真ん前にあったので、思わず「どうしたの?」と聞いてしまったのですが、鳩が答える訳もなく、こんな光景を見たことがなかったので、写真に撮りたかった……。

目の前にホバリングしながら浮いている鳩が10羽。
そして皆、私の方に顔を向けています。
夢を見ているみたいでした。

カメラを持っていなかったので、また歩き始めたのですが、まだ羽音と声が聞こえるので「まさか後を着いてきているのでは???」と思って後ろを見ると、鳩10羽が、私のすぐ後ろを私の歩調に合わせてホバリングしながらゆっくり飛んでいました。
端から見ると、飛んでいる鳩を引き連れて歩いている状態です。
そんな人を私が見たら笑ってしまう……。
誰かに見られていたら恥ずかしいと思いましたが、幸い誰にも見られていなかったようです。

木の下を過ぎると来なくなったので、恐らくあの辺りの木に巣を作ってヒナか卵を守っているのでしょう。
帰りに近くを通ったので「人が通ると誰にでもホバリングするのかな…….」と思ってしばらく立って見ていましたが、誰も通らないので、自分で試してみようと思って、公園を見たら先ほどまでいた鳩がいません。

「もう一度、木の下に立ったら、鳩がくるかもしれないな….」と思って、木の下に立つと、どこかで見張っていたようで、あっという間にまた10羽くらいが飛んできたので、これは間違いない。
10羽で巣を守っているのだと思います。
鳩って連携するんですね。



地震のときは、ドアを開けるようにしているのに、足がしびれていて動けなかった。
しびれないように気をつけよう。


summer eco bag


上のエコバッグを買ったので、早速外に持って出ました。
しばらく歩いていたら、着ているTシャツにも全面に顔が描かれていることに気がついて

「どれだけ顔が好きなんだ !! 」

と心の中で自分に突っ込んだのですが、これでは、他の人から見たら私の顔も入れて顔が3つになってしまうので、カーディガンのボタンをコッソリしめました。


エレベーター


春の晴れの日は、とっても気持ちがいい。
こんな陽気のときは、外に出るべし。

エレベーターを呼ぶボタンの上に大きい蜂がとまっていて、エレベーターを呼べなくて、どうしようかと思っていたら、下からエレベーターが上がってきて、私の階で止まりました。

エレベーターに乗って1Fのボタンを押そうと思ったら、間違えて2Fを押してしまいました。
このまま誰も乗ってこなければ、2F についてドアが開いたらすぐに閉めればいいので
『 誰も乗ってきませんように….. 』を思っていたら、途中の階でおじさんが一人乗ってきました。

『 2Fでドアが開いたらあやまろう…. 』と思っていたら、また他の階でおじさんが一人乗ってきたので 『 2人にあやまらなくちゃ…. 』と思っていたら、2Fでドアが開いて、最後に乗ってきたおじさんが「 では、お先に…. 」と言って降りたので、もう1人のおじさんと私で「 まだ2階ですよ。」と言ったら「 2階で降りるんです。」と言っていました。

間違えて押しておいてよかった……。


Traces of disapperance @ ESPACE LUIS VUITTON TOKYO


久しぶりに 表参道のルイ・ヴィトン7F,、エスパス ルイ・ヴィトンへ。
展示は、4 アーティスト。

正面にステンドグラスのような大きな絵画があって、近づいて行ったらグミでした。
色がとても綺麗です。オーストリアの作家 カスパー・コーヴィッツの作品。

中央にアンヌ&パトリック・ポワリエの作品が展示されていて、白い鳩が10羽くらいいました。
バックには空が見えて、とても気持ちのいい空間になっています。
鳩が3羽並んでいて可愛かったので写真を撮っていたら、1羽が飛んできて急に交尾を始めました。
春ですね。
そういえば、前も上野動物園でゾウの写真を撮っていたら交尾を始めましたが、あのときも春でした。

畠山直哉氏の雪景色の写真も10点くらい展示されています。
正面に教会のステンドグラスのような作品があって、全体的に白いので神聖な雰囲気の空間になっていて癒されます。


LOVE +1+1@ LOVE 展


先日、森美術館で開催中のLOVE展へ行きました。
LOVE展 に入ると、かなり大きい声の歌が会場に響いています。
それは『 LOVE +1+1 』という作品で、ロボットが来場者が発する言葉をタイトルに歌を作って歌うというもの。

私が着いたとき、一人の女性がマイクに向かって「ただいま。」と言いました。
すると、スクリーンにタイトルの「ただいま」が大きく出て、ロボットが歌い出したのですが、その歌詞もスクリーンに出ます。
全部で10センテンスくらいの歌詞です。

歌い終わるとロボットが止まって、スクリーンには元の作品説明文が…..。
次に別の女性がマイクに「さよなら。」と言ったので、またスクリーンに「さよなら」とタイトルが出て、ロボットが歌い始めました。
タイトルの「ただいま」や「さよなら」が全く歌詞の中に出てこないので
『このロボットは、いろいろな言葉がインプットされていて凄いな……』
と感心して聴いていたら、歌が終わって、またロボットが止まりました。

誰もマイクに何も言わないので、ロボットは止まったまま。
私の隣の60歳くらいのご夫婦のおじさんが、おばさんへ何か吹き込むよう促しました。
おばさんは、恥ずかしそうにしていましたが、おじさんに促されるので、そろりそろりマイクに近づいていって「信頼。」と言いました。

『 信頼かぁ….。他の人に合わせて真面目な言葉を選んだのかな…….. 』と思ってロボットを見ていたのですが、ロボットは無反応。
『 あれ?動かない…… 』と、その場にいた人は皆、心配そうにロボットを見つめていました。
おばさんは元の場所に戻っていたのですが、ロボットが動かないので
「あら?聞こえなかったのかしら?」と言って、恥ずかしそうにもう一度マイクの前に行って
「信頼。」と言いました。

すると、ロボットが動き出したので『あーよかった。今度は聞こえた♡』とホッとして、スクリーンを見ていると

スクリーンに大きく『 新台 』とタイトル名が…..。

『えっ〜〜〜〜〜〜〜〜!? 新台!?
信頼って言ったのに…..。新台って、何!?』

と思ったら、ロボットの聞き間違えに、笑いが堪えられなくて声を殺して爆笑。

おばさんは「信頼って言ったのに…….」と、さらに恥ずかしそうでした。
恥ずかしがっているおばさんを余所にロボットは自分が聞き間違えたことも知らず、得意そうに大声で「シ・ン・ダ・イは 〜〜〜〜」と歌い始めました。
「ただいま」と「さよなら」のタイトルの歌詞には、タイトルの言葉が全く出てこなかったのに「新台」の歌になった途端、短い歌詞の中に2回も「新台」が入っていて、ロボットが「新台」と言うたびにおかしくて、益々、笑いが止まらなくなってしまいました。
展覧会でこんなに笑ったのは初めて。笑い過ぎてクルシかった。


蜘蛛


子供のときに見て大好きだった映画『 シャーロットのおくりもの 』
子ブタのウィルバーを蜘蛛のシャーロットが助けるお話です。
だから、私は子供のときから蜘蛛が怖くありませんでした。

コペンハーゲンのルイジアナ美術館は、オーレン海峡を望む丘の上にあります。
とても美しい美術館で、そこでは質の高い現代アートを見ることができます。

美術館の窓の外が、一面、海という部屋があって
「こんなに美しい立地の美術館があるのは、羨ましいなぁー♡」と部屋で一人、海の景色の写真を撮っていました。
ふと見ると窓の外側の角に蜘蛛の巣が…..。

その蜘蛛の巣には、大きいクモと小さいクモがいました。
「あれ?何で2匹いるんだろう?」と私のカメラは海の景色から蜘蛛の巣へ。
大きいクモが小さいクモへ近づいていったので「わっ、喧嘩するのかな……… 」と思って見ていたら、突然、大きいクモのお尻から糸がシュッと出てきて、小さいクモに巻き付きましたっ!!
「え〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」とビックリして見ていると、大きいクモは長い手で、小さいクモをくるくる回して、小さいクモはあっという間にぐるぐる巻きにされてしまいました。

美しい景色をほのぼのとした気持ちで見ていたのに。
こんなシーンを見ると思わなかったので絶句。
この日見たどの芸術作品よりも衝撃的でした。