未成年 ドラマ


hulu で 野島伸司さん のドラマが始まるそうです。
野島伸司さんの作品は、テーマが重いものが多いですが、ものごとの真髄をついているところがあるので、毎回ハッとさせられたり、考えさせられます。
地上派で見られなくなるのは残念。

最近はコンプライアンスが厳しくて地上派ではなかなか放映できないようで、企画を持ち込んでも受け入れられなかったそう。

そんなニュースを読んでいたら、久しぶりに大好きなドラマ『未成年』が見たくなりました。

野島伸司さんのドラマは辛いシーンが多いですが、この『未成年』は辛いシーンが比較的少ないのと友達との友情やヒロのモカに対する愛情が純粋で見ていて気持ちがいいです。

内容は、父親から優秀な兄と比べられ、やり場のない怒りを憶えている主人公のヒロと兄の恋人でヒロの片思いの相手モカ、そしてヒロの5人の仲間との友情を描いたものです。
その中に重いテーマが幾つも隠されていて、心に響きます。
カーペンターズの曲もたくさん流れています。

役者さんは皆さん役柄にぴったり。
主役のヒロを演じる いしだ壱成さんはヒロにしか見えないし、頭に傷を追って障害を持っているデクを演じる香取慎吾さんもセリフが殆どないのにこちらに気持ちが伝わってくるし、遠野なぎこさんもあの役、大変だったと思いますが、存在感があって、話し方もとっても好きでした。
そして、野島伸司さんのドラマには欠かせない桜井幸子さん。
モカにピッタリでした。
20年前のドラマとは思えない。

『未成年』は、今のテレビでは放映できないと思いますが、毎回じーんとくるセリフがあって、本当は、今こういうドラマがあるといいな….と思います。
見たことのない人は、DVDで借りてみて欲しいです。
槇原敬之さんも『未成年』のファンではないのかな?と思うくらい「世界にひとつだけの花」と通ずるテーマがあります。

いしだ壱成さんの最後の学校の校舎の上の長セリフ、凄かったな。
『聖者の行進』のトワくん役もトワくんにしか見えませんでしたが、いしださんあういう憑依したような演技がまた見たい。

未成年


パラリンピック 


パラリンピック、今回初めて見ましたが、知らなかったことがたくさんあって、ビックリしっぱなしです。

陸上の200メートルのスタートに2人ずつ立っていたので『どういうこと?』と思っていたら、目が見えない選手とその選手をサポートする人だそう。
二人が手を繋いで走ります。

私も200メートルを走ったことがあるので、カーブのところなんか遠心力で身体が引っ張られるのですが、そこを2人で走るって、隣り合っていると身体がぶつかったりしないのだろうか?と思って見ていたら、どのチームも一心同体で走っていて、とても一人が目が見えないとは思えないくらいでした。
100メートルの場合は、直線なので、1人でも走っていいそう。

目が見えない選手の水泳では、隣の選手がどれくらいの早さで泳いでいるかが見えないので、どの試合も全力で泳いでいるそう。
試合が進むほど、身体の消耗が激しいそうでした。
目が見えるから、次の試合に余力を残したりできるんだ……と知りました。
そういうことって、パラリンピックを見なかったら、知ることができなかった。



スピッツの『空を飛べるはず』を聴いて、久しぶりに『白線流し』を見ました。
いいドラマだ……。


川元陽子 Roundabout way @ TOKYO CULTUART by BEAMS


川元陽子さんの展示、原宿 の ビームス カルチャートで10/21までです。

是非、原画をご覧ください。


竹久夢二


KIMONO DE DEMO


民王


ドラマ『 民王 』が面白い…..。
声の大きい自信満々の総理大臣とその息子、気弱でオタクの大学生の中身が入れ替わってしまう話。
入れ替わりものは色々見てきましたが、一番笑ってます。
音響もいいです。

民王



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面白すぎる….. → カレーメシ 2 CM


ミレニアム 『 火と戯れる女 』


ミレニアム 『 ドラゴンタトゥーの女 』の続編『 火と戯れる少女 』は、巨額のお金を手に入れたリズベットの休暇のシーンから始まります。

リズベットは、子供のときに起こしたある” 最悪の出来事 ” のせいで、長い間、精神科病院へ収容されていました。
そのリズベットの後見人のビュルマン弁護士は、リズベットに弱味を握られています。
リズベットが休暇を楽しんでいる間にも、リズベットへの恨みをつのらせるビュルマンは、謎のザラという名の人物にリズベット殺害を依頼します。

ミレニアムでは、フリージャーナリストのダグ・スヴェルソンが持ち込んだ企画、少女人身売買の告発本の出版を秘密裏に進めています。
ダグ・スヴェルソンがザラについて調べ始めると恋人のミアと二人、何者かに銃殺されてしまいました。
二人を撃った拳銃にリズベットの指紋が残っていたことで、リズベットは犯人として指名手配されてしまいます。

リズベットの精神科医 ペーテル・テレポリアンからの情報とリズベットを直接知るミカエルやミルトンセキュリティーのドラガン・アマンスキーから聞く情報の違いに戸惑うブブランスキー警部補。
女性警部 スヴェンソンも加わって殺人事件の捜査が始まります。

ここにリズベットの命を狙う金髪の巨人やリズベットの元後見人パルムグレンやリズベットの友人も加わって、リズベットを陥れるもの、リズベットの無罪を信じるものの闘いが始まります。
そしてリズベット自身も過去との闘いに挑みます。

『火と戯れる女 』は、完結せず「これから一体どうなるんだー!?」というところで終わります。『火と戯れる女 』と『 眠れる女と狂卓の騎士 』は2冊で完結です。

ミレニアム第3部『 眠れる女と狂卓の騎士 』はリズベットの犯罪に対しての法廷闘争とリズベット自身の過去への決着になります。
第3部で完結はするのですが、作者は第5部まで構想があったそう。
4部の3/4を書き終えたところで1部の発売もシリーズの成功も見ることはなく心筋梗塞で亡くなってしまったので、3部の続きがどうなるか不明です。

登場人物一人一人が強烈で憶えやすいので、名前が聞き慣れなくてもすぐ憶えることができます。
読み始めると先が気になって眠れなくなる本は、なかなかないので、この本を読み始めると物語にのめり込んで現実逃避ができますよ。
ペットが亡くなって落ち込んでいた人にこの本を貸したら、読み終わる頃には元気になっていました。


ミレニアム 『 ドラゴンタトゥーの女 』


” どんな内容だったかな? ”と『 ドラゴンタトゥーの女 』の続編『 火と戯れる女 』を軽い気持ちで読み始めたら、また止らなくなって朝になってしまった…..。

ミレニアムは『ドラゴンタトゥーの女 』『 火と戯れる女 』『 眠れる女と狂卓の騎士 』の三部作。
初めて読んだのは今から4年前くらいなので、ところどころ忘れていました。

第一部『ドラゴンタトゥーの女 』の物語は、雑誌ミレニアムの編集者ミカエル・ブルムクヴィストが、大物実業家 ヴェンネルストレムの違法行為を告発したことで、名誉毀損で訴えられ、有罪になった所から始まります。

大企業グループの前会長 ヘンリック・ヴァンゲルが、ある調査をミカエルに頼むため、事前にヘンリック・ヴァンゲルの弁護士からミカエルの調査を依頼されたのが、もう1人のメイン キャスト、リズベット・サランデル。
リズベット = ドラゴンタトゥーの女 です。

彼女は、ミルトンセキュリティー(調査会社)の優秀な調査員。
背中にはドラゴンのタトゥー、身体中ピアスや入れ墨だらけです。
人ともあまり関わりを持ちません。
周りから見ると無愛想でかなりの変わり者ですが、実は彼女には隠された才能がたくさんあります。

ミカエルの身辺調査を終えたヘンリック・ヴァンゲルは、ミカエルへ孫娘ハリエットの失踪の調査を依頼します。
最初は、乗り気のなかったミカエルもハリエットの失踪について一つ一つ解明していくうちに過去の連続殺人と関係していることをつかみ、調査にのめり込んで行きます。

調査の多さにアシスタントが必要となり、どこかに優秀な人材がいないかヘンリックの弁護士に聞いたところ、ミカエルの身辺調査をした女性がぴったりだとうっかり口を滑らせてしまいます。
自分が身辺調査されていたことを知ったミカエルは憤慨するのですが、その調査資料を見て、リズベットの優秀さを知りアシスタントを頼むことを決意。

そして、その調査をしたリズベットが登場。
リズベットは実は、スウェーデンでも指折りのハッカーで、ミカエルの調査の際もミカエルのパソコンへ潜り込んでいたのですが、ミカエルはパソコン内にしかない情報をリズベットが知っていたことで、ハッカーだと見破ってしまいます。

『 ドラゴンタトゥーの女 』の原題は『女を憎む男』なのですが、女性を憎む男を許さないリズベットは、連続女性殺人事件のことを知り、調査の協力を承諾します。
リズベットと調査を共にするようになったミカエル。
この辺りから事件の解明がどんどん進んで、本を読んでいたら、もう止らない…..。

この本の冒頭のミカエルと大物実業家 ヴェンネルストレムの闘いも終結して、最後は、ちょっとせつないのですが、読み終わって痛快でした。