ミレニアム 『 ドラゴンタトゥーの女 』


” どんな内容だったかな? ”と『 ドラゴンタトゥーの女 』の続編『 火と戯れる女 』を軽い気持ちで読み始めたら、また止らなくなって朝になってしまった…..。

ミレニアムは『ドラゴンタトゥーの女 』『 火と戯れる女 』『 眠れる女と狂卓の騎士 』の三部作。
初めて読んだのは今から4年前くらいなので、ところどころ忘れていました。

第一部『ドラゴンタトゥーの女 』の物語は、雑誌ミレニアムの編集者ミカエル・ブルムクヴィストが、大物実業家 ヴェンネルストレムの違法行為を告発したことで、名誉毀損で訴えられ、有罪になった所から始まります。

大企業グループの前会長 ヘンリック・ヴァンゲルが、ある調査をミカエルに頼むため、事前にヘンリック・ヴァンゲルの弁護士からミカエルの調査を依頼されたのが、もう1人のメイン キャスト、リズベット・サランデル。
リズベット = ドラゴンタトゥーの女 です。

彼女は、ミルトンセキュリティー(調査会社)の優秀な調査員。
背中にはドラゴンのタトゥー、身体中ピアスや入れ墨だらけです。
人ともあまり関わりを持ちません。
周りから見ると無愛想でかなりの変わり者ですが、実は彼女には隠された才能がたくさんあります。

ミカエルの身辺調査を終えたヘンリック・ヴァンゲルは、ミカエルへ孫娘ハリエットの失踪の調査を依頼します。
最初は、乗り気のなかったミカエルもハリエットの失踪について一つ一つ解明していくうちに過去の連続殺人と関係していることをつかみ、調査にのめり込んで行きます。

調査の多さにアシスタントが必要となり、どこかに優秀な人材がいないかヘンリックの弁護士に聞いたところ、ミカエルの身辺調査をした女性がぴったりだとうっかり口を滑らせてしまいます。
自分が身辺調査されていたことを知ったミカエルは憤慨するのですが、その調査資料を見て、リズベットの優秀さを知りアシスタントを頼むことを決意。

そして、その調査をしたリズベットが登場。
リズベットは実は、スウェーデンでも指折りのハッカーで、ミカエルの調査の際もミカエルのパソコンへ潜り込んでいたのですが、ミカエルはパソコン内にしかない情報をリズベットが知っていたことで、ハッカーだと見破ってしまいます。

『 ドラゴンタトゥーの女 』の原題は『女を憎む男』なのですが、女性を憎む男を許さないリズベットは、連続女性殺人事件のことを知り、調査の協力を承諾します。
リズベットと調査を共にするようになったミカエル。
この辺りから事件の解明がどんどん進んで、本を読んでいたら、もう止らない…..。

この本の冒頭のミカエルと大物実業家 ヴェンネルストレムの闘いも終結して、最後は、ちょっとせつないのですが、読み終わって痛快でした。


Your comment