アムステルダムの旅 1


アムステルダムは、また行きたい大好きな街の一つです。

今から6年前、アムステルダムへ行きました。

ロンドンの友達が「アムステルダムは、世界で一番美しい街だよ。」と話していたり、セツの頃にオランダへ行った友達も「こんなに美しいお札を作る国なんだよ。」と言ってオランダ紙幣を見せてくれたので、ずっといつか行きたい街の一つでした。

この年は、2週間くらいで、コペンハーゲン、アムステルダム、ドイツの3カ所を一度に回る予定で旅に出ました。

お昼にコペンハーゲンから飛行機に乗って、午後2時にはアムステルダムの市内へ着く予定。
その日の昼間はのんびりアムステルダムを観光しようと思っていました。
2時間前にコペンハーゲン空港についてスカンジナビア航空のチェックインデスクへ行くと、長蛇の列。

デスクの2人が、大勢のお客さんの対応をしていて、その内1人は犬を抱いた1人の男性にかかりきり。
犬を一緒に連れて乗って良いかでもめているようです。
日本だったら、もう1人登場しそうですが、デスクにはずっと2人。
その割には2人とも急いでいる様子もなくマイペース。
ーーーーと、いう訳で全然、列が進みません。
私の周りの人はどんどん他の航空会社のチケットが取れるかどうか確認をし始めました。

やっと私の番になってデスクへ行ってチケットを見せると、デスクの女性は電話で確認した後
「あなたの飛行機は、今、搭乗を締め切ったわよ。一体、何時に来たの?」とちょっとムッとして言いました。
私が2時間前から並んでいた話をすると、バツが悪そうに飛行機振り替えのデスクへ案内しました。
そこで席が取れたのが夜の便。
14時に着く予定のアムステルダムへは22時ころ着くことになりました。

アムステルダムのホテルへ遅れて着く連絡をして、チェックインを済ませ、夜まで時間があるので、コペンハーゲン市内へ戻りました。
コペンハーゲン空港とコペンハーゲンの市内は電車で13分ほどで、とっても近いのです。
行き逃したお店へ行ってみたのですが、今まで飛行機に置いて行かれたことがなかったので、かなりのショックで全く楽しめません。

また置いて行かれそうな気がしてのんびり観光もできないので、結局、出発の5時間くらい前に空港へ戻りました。
コペンハーゲンの空港は、横にひたすら長くて、窓辺が全てレストランになっています。
とっても充実した空港なのですが、食欲もなかったので、ひたすら飛行機の写真を撮って過ごしていました。

夜になってやっと飛行機に乗ると何故か出発が遅れていて、アムステルダムへの到着はさらに遅れることに…..。
飛行機に乗った途端、ホッとしたのか急にお腹が空いてきました。
気がついたら朝から何も食べていないのです。
” 憧れの 初アムステルダムでお腹が空いたまま寝るのは寂しすぎる…..。
せっかくの旅行だし、せめて一日の終わり はいい思い出にしたい。
23時半ころに開いているレストランがアムステルダムにあるだろうか??? ” と私の頭の中はフル回転。

そして、中華街なら夜中も開いていることを思い出しました。( これはロンドンに住んでいた体験の知恵です )
空港からタクシーに乗って、アムステルダムのホテルには23時30分ころ着きました。

ホテルへ着くと部屋に荷物を置いて、すぐフロントに戻って「中華街はどこですか!?」と大体の方向を聞いて飛び出しました。
お腹がすいてペコペコです。
「中華街が開いていますように。」とただそれだけを考えて必死に早歩きで歩いていたら中華街を発見 !!!

やっぱり中華街は夜中でもとっても賑やかです。

広くてたくさん人が入っている中国料理店へ入って、お腹もいっぱいになりました。
” ここは、本当に夜中かな? ” と思うくらい人がたくさんいます。
お腹もいっぱいになって ” あーよかった。これでゆっくり寝れる ♪ ” と満足したのもつかの間、お店の外に出た途端

” あれ?私、どっちから来たんだっけ? ”

と自分がどこから来たか分からなくなりました。

ホテルから暗い道を中華街だけをひたすら目指して歩いてきたので、どう歩いてきたか全く記憶がないのです。

地図なし、ガイドブックなし。

そこから私の忘れられないアムステルダムの夜が始まりました。


Your comment