真夏の方程式


先日見た『 容疑者Xの献身 』がとてもよかったので、映画館で公開中の『 真夏の方程式 』は映画より先に原作を読んでみることにしました。

夏休みで玻璃ケ浦で旅館を経営している親戚の家に遊びに来た少年・恭平。
旅館には、おじとおばの他に玻璃ケ浦の海を守る活動しているいとこの成美もいます。

玻璃ケ浦へ向かう電車の中で恭平は、物理学者湯川学と出会います。
湯川は、玻璃ケ浦の海に海底資源開発を進めるデスメックという会社から電磁探査を依頼されてきたのでした。
少年と出会ったことで、湯川も少年の親戚が経営する旅館へ泊まることに。

次の日、その旅館に泊まっていたもう一組の男性客・塚原が死体で発見されたことで、いつもの通り、湯川を始め東京にいる草薙・内海薫が事件を解明していきます。
単純な事故と思われた、その事件は、16年前に起きた事件と繋がっていて…..。

東野圭吾さんの作品は、好きでよく読むのですが、ガリレオシリーズを読むのは初めて。
おなじみの湯川学先生が、本の方が面白みが増していました。
登場人物、それぞれがお互いをおもいやって、必死で幸せを守っているのが切なくて泣き過ぎて、2日間くらい目が腫れてしまった。

映画を見た人に内容を詳しく聞きましたが、事件の概要は原作とほぼ同じ。
ただ原作に出てくる人がいなかったり、原作では事件の概要を知らなかった人が大切な証言していたようでした。
原作では謎のままのところが映画で解明できて、映画で省略されていることが原作を読むと分かるようです。


Michael & Gerlinde’s World


銀座の DSM へ行ったら、ロンドン伝説のパーティー KInky Gerlinky の本がっ。
「友達が載っているのでは???」と思ってページをめくったら、やっぱりいました (笑)

Kinky Gerlinky は、Micheal & Gerlinde Kostiff がロンドンで1984年に始めた パーティー。
ウエストエンドにある Cafe de Paris や Empire Ballroomで月に1度、催されていました。
毎回、趣向を凝らした ド派手なファッションで現れるドラッグ クイーンを見るのが楽しみで、私も遊びにいったことがありましたが、みんな ドレスコードに合わせて全身着飾ってくるので見ていて、とーっても面白かった。
あの頃のロンドンのクラブは、ホント、この本の表紙のようにキラキラ、ピカピカしていました。

友達はその頃、セントマーティンのファッション科だったので、自分で作った洋服(?)を着てKinky Gerlinky へ。
ファッションコンテストも開催されいて、グランプリをとった友達は、そのせいか、それとも可愛いからか、スカウトされて Pet Shop Boys の Music Video に出ていました。

後日、友達がロンドンのクラブ Fridge で遊んでいると「ペットショップボーイズのミュージックビデオに出てたよね?」と Jean Paul Gaultier 氏に声をかけられたそう。
「僕が彼に話しかけに行ったんじゃないよ。彼の方から僕に近づいて声をかけてきたんだよ。」と自分の方が有名人だといわんばかりに半分冗談で得意気に話していたのを思い出します。

友達は、Pet Shop Boys のビデオで、スコットランドのキルトを履いて踊っていたのですが、Gaultier 氏がそれ以降、しばらくの間、ユニフォームのように、キルトを履くようになったのは
” 友達の影響では? ” と密かに思っていました。

私は、日本に帰国後、ロンドンに行く度に「 記念♡ 」と称して Kinky Gerlinky のビデオを買って帰っていたので( 全く見ていませんが )今でもそのビデオは持っています。

KInky Gerlinky が終わった午前3時頃、近くの BURGER KING の店内で、ものすごい格好をした人達が座ってハンバーガーを食べている光景が、いかにも ” LONDON ” という感じで、また面白かった♡
そして、Kinky Gerlinky といえば、もう一人、重要な人が → click


Le Carre Tinker Tailor Soldier Spy



Brain


the page of a magazine called Brain which i introduced my favorite books.




my book collection



i love books.
fashion, photograph, paint, nobel, magazine, design, architect etc…..


東京タワー オカンとボクと、時々、オトン


友達が貸してくれたので『 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』を読みました。

お母さんが亡くなる話というのは知っていたので、ずっと避けていたら、発売から大分時間が経っていました。

その他の内容をほとんど知らなかったので、寝る前に読んだら、面白くて、声に出して笑ってしまって、眠気が冷めてしまいました。

リリーフランキーさんの文章が心地よくて、登場人物も優しくて、とっても温かい本でした。
そして、最後の方は、鼻がつまって眠れなくなりました。

亡くなると知って、大切な人に手紙を書ける人はどれくらいいるだろう….。


永遠の0 百田尚樹


知人が『永遠の0』という本を貸してくれました。
内容は、フリーライターの姉とその弟が特攻隊で亡くなった祖父の足跡をたどる話です。
零戦のパイロットだった二人の祖父、宮部久蔵は「妻、娘のために必ず生きて帰る 」と心に決めた軍人です。その祖父が、何故、特攻隊員になったのか、祖父を知っているという人々に話を聞きにいきます。

いろいろ見解があるので、この本に登場する語り部たちの話が全て真実とは思いませんが、真珠湾攻撃から日本が降伏するまでの戦争についての内容がとても詳しく書かれていました。

私は、毎年8月になるとテレビで戦争についての番組を見ています。
最近は、戦争を体験したたくさんの方が、後世に残すために、ずっと語ってこなかった体験談を話されているので、今まで知らなかった戦争の悲惨さを知ることができます。
今年の夏はオリンピックを見ていて、戦争の番組を全く見ていなかったので、このタイミングでこの本が私の手元にきたのは『今年も思い出しなさい』ということなのかも。

戦争について知ると同時に、最初は謎だった二人の祖父、宮部久蔵の人物像と尊敬する人柄が次第に分かっていくので、のめり込んで一気に読んでしまいました。
戦争のときの話を知ると、平和のありがたみが分かるので、こういう本は、たくさんの人が読んだ方がいいなぁ……と思います。
寝る前は、鼻がつまって眠れないので、やめた方がいいですけど……。


ミレニアム 『 眠れる女と狂卓の騎士 』


日本へ帰る飛行機の中でミレニアム第3部『眠れる女と狂卓の騎士』の上巻を読みました。
1部で登場する人物に+10人くらい加わるのですが、何故かこの本だとすぐに憶えられる。
帰国後、3部の下巻を買って、あっというまに読み終わりました。
今は、1部〜2部の本を友達が4人で回し読みしているのですが、皆すっかりハマっています。

2部、3部の内容は続きもので、3部で完結します。
話としては終わりですが、この中で新たに出てくる人物の謎は残ったまま。
作者のスティーグ・ラーソンが亡くなってしまったので、これから、その人物の謎が溶けるかはわかりませんが、生きていて、もっと作品を書いて欲しかった….。

『 眠れる女と狂卓の騎士 』は、リズベットが子供の頃からの宿敵と対する内容ですが、裁判所での戦いになるので、面白くて、早く結果を知りたくて、凄い早さで読み終わりました。
法廷での弁護士と検事の役割がとても分かりやすかった。
中学か高校生の時にこの本を読んでいたら、弁護士になりたくなっていたかも….。
映画『 ゴッドファーザー 』を思い出しました。

他の4人に言わせると、私は読むのが早いそうなので、もう一度ゆっくり読み返そう ♪
『 ミレニアム 』を読まないのは、人生で一つ損をしていると思うくらい面白かった。


ミレニアム 『 火と戯れる女 』


飛行機で読むために、ミレニアム第2部『火と戯れる女』の上・下を購入しました。
飛行機の中は殆ど寝ていたので、読まなかったのですが、ロンドンで時差ぼけで眠れなかった時に読み始めたら、また面白いっ!!

第1部の『ドラゴンタトゥーの女』とは話は違いますが、登場人物はほぼ同じ。
第1部で謎の多かったリズベットの過去が明らかになっていく内容で、謎の部分が解き明かされていくと同時進行で事件が絡むので、のめり込まずには入られず、ロンドン滞在中に、この上・下は、ほぼ読み終わりました。

ミレニアムは、翻訳も最高です。
こんなに訳が上手くなかったら、のめり込まなかったのでは….と思うくらい、元々日本語で書かれていたかのような文体で、とても読みやすい。

作者のスティーグ・ラーソンが、2004年に出版社と契約を結んで、同じ年に心臓発作で亡くなってしまったので、第3部で終わってしまうのがとっても残念。
パリに JUNKUDO という日本の本屋さんがあって、道を聞こうと寄ったのですが、続きが読みたくて『 眠れる女と狂卓の騎士 』を買ってしまいました。

ドイツの友達が、イラストレーターの オラフ ハジェックと友達だそうで、彼の facebook を私に見せてくれました。彼の作品は知っていましたが、本人の写真を見るのは初めて。
「 !? ミカエル だ!! 」とビックリ。
私の頭の中の ミカエル・ブルムクヴィスト は『ドラゴンタトゥーの女』の映画でミカエルを演じた ダニエル・クレイグ よりも オラフ・ハジェック の方が近かった ….. → click