永遠の0 百田尚樹


知人が『永遠の0』という本を貸してくれました。
内容は、フリーライターの姉とその弟が特攻隊で亡くなった祖父の足跡をたどる話です。
零戦のパイロットだった二人の祖父、宮部久蔵は「妻、娘のために必ず生きて帰る 」と心に決めた軍人です。その祖父が、何故、特攻隊員になったのか、祖父を知っているという人々に話を聞きにいきます。

いろいろ見解があるので、この本に登場する語り部たちの話が全て真実とは思いませんが、真珠湾攻撃から日本が降伏するまでの戦争についての内容がとても詳しく書かれていました。

私は、毎年8月になるとテレビで戦争についての番組を見ています。
最近は、戦争を体験したたくさんの方が、後世に残すために、ずっと語ってこなかった体験談を話されているので、今まで知らなかった戦争の悲惨さを知ることができます。
今年の夏はオリンピックを見ていて、戦争の番組を全く見ていなかったので、このタイミングでこの本が私の手元にきたのは『今年も思い出しなさい』ということなのかも。

戦争について知ると同時に、最初は謎だった二人の祖父、宮部久蔵の人物像と尊敬する人柄が次第に分かっていくので、のめり込んで一気に読んでしまいました。
戦争のときの話を知ると、平和のありがたみが分かるので、こういう本は、たくさんの人が読んだ方がいいなぁ……と思います。
寝る前は、鼻がつまって眠れないので、やめた方がいいですけど……。


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