私がそれぞれ別の場所で会った大好きな2人が、実は小学校のときの幼なじみだったことが発覚。
こういう確率ってどれくらいなのだろうか???

——— と、いう訳で3人で食事へ。

そしてまたスンガリー。
雰囲気抜群のお店で、食べ物もどれを食べても美味しいです。
平日でしたが、今日も満席でした。
美味しいご飯をたくさん食べて、映画や本、社会派の話までたくさん話して、とっても楽しかった。
益々 2人が好きになった素敵な夜でした ♪



prada


サイ・トゥオンブリー @ 原美術館


久しぶりの晴れ。
ずっと行きたいと思っていた原美術館で開催中の サイ・トゥンブリー展へ。

JR大崎の駅で降りて、いつもの近道から原美術館へ行きました → 原美術館への近道
こちらの道は、夏になって、木の葉が生い茂り日陰がたくさんできています。
階段を上るのは大変ですが、帰りは下りなので、原美術館から5分くらいで大崎駅に着きます。

サイ・トゥオンブリーは、アメリカバージニア州の画家、彫刻家。
色の綺麗な子供が描くような絵を見ていたら、解放された気分になりました。
経歴を見ると陸軍で暗号制作をしていた時期があったそうで、それが作品にも反映されているようでした。
大胆で繊細で自由でどの作品も好きだったな…..。

久しぶりにいい絵が見れて嬉しかった。

帰りは、原美術館へ来るといつもチェックする三島由紀夫や夏目漱石の小説に出てきそうなお家を見てから大崎駅への階段を降りて行きました。
あのお家、ずっとあるといいな。


インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌


『 インサイド・ルーウィン・ディヴィス 名もなき男の歌 』
DVDのジャケットを見て気になって借りたのですが、この映画、とっても好きでした。

1960年代のニューヨークを舞台に、伝説のフォークシンガー、デイヴ・ヴァン・ロンクの回想録を元にコーエン兄弟が制作したそう。
2013年のカンヌ映画際でグランプリをとった作品だそうで、やっぱりグランプリをとる作品っていいものが多いですね。

内容は、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジのライブハウスで歌うフォークシンガー、ルーウィン・ディヴィスの1週間の話。
音楽のパートナーは自殺し、レコードは売れず、住まいがないため、友人宅を点々と泊まり歩いています。
いつも泊まらせてくれていると思われる大学教授宅の猫をドアの隙間から逃し、つい手を出してしまった友人の女性からは妊娠を告げられ、シカゴのライブハウスへ向かうミュージシャンとの最悪なドライブ、そして有名プロデューサーからは今のままでは売れないと宣言されてしまう。
歌を止めて船乗りになろうとすれば、船乗りに必要な免許を捨てられる。
さんざんな出来事に失意のままニューヨークへ戻ります。
そしてまたライブハウスで歌を歌うのでした。

内容だけ読むとさんざんな目に合う主人公がかわいそうですが、全て身から出た錆のような。
主人公演じるオスカー・アイザックの無表情で淡々と過ごすおとぼけぶりと友人の女性を演じるキャリー・マリガンの突っ込みがとっても笑える。
( キャリー・マリガンは金髪より黒髪の方が可愛い…..。)
面白いし、切ないし、映像も綺麗。
味のある役者さんがたくさん出ていました。
一緒に旅をしたトイレで倒れるおじさんや旅の途中立ち寄ったカフェの女性、主人公の父親や姉役の人、どの役者さんも味があってよかったなー。
とってもいい映画でした。
猫を抱えて歩いているシーンがとっても可愛い。
抱えている人も抱えられている猫も。
撮影は、ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品を撮っているブリュノ・デルボネルだそうです。

Inside LLEWYN DAVIS




Nid cafe


表参道の Nid cafe へ。
久しぶりに行ったら内装が変わっていました。
ドッシリとしたテーブルで、隣の席との間隔が広まったので、話しやすかった。
チーズのリゾットと豚肉のリエットとポテトグラタンをさらっと食べて出ました。
内装は変わっていたけど、味が変わっていなくてホッとしました。




サラバ ! 上・下巻 西加奈子


西加奈子さんの『 サラバ ! 』を読みました。

知人がリクエストして誕生日にこの本をプレゼントとしてもらったそう。
読む時間がないということで私に先に貸してくれたのが、ハードカバー上下の単行本。
私は、夜寝る前に本を読むので、文庫本派です。
ハードカバー=重いというのと、プレゼントとしてもらったものを私が先に読むので「丁寧にページをめくらなきゃ….」というプレッシャーで、しばらくベットの横に置いていたのですが、長く借りているのも悪いので、読み始めました。
最初はなかなか読み進められなかったのですが、上巻の途中辺りから下巻の終わりまでは、物語の展開が面白くて、のめり込んで一気に読むことができました。

語り部は、圷歩(あくつ あゆむ ) 。
彼がイランで生まれて、日本の大阪に戻って、その後エジプト、大阪での高校生活までが上巻、東京の大学へ進学して現在までが下巻に描かれています。

主人公の歩と彼の家族や周囲の人々や友達の話が細かく描かれていて、全ての登場人物の人となりが分かります。
母の愛情が足りず、いつも怒りや不満を宿している姉。あまりに個性的で周りから浮いています。
母親というより女として生きている勝ち気な母親。
その母親と娘の不仲に振り回される優しい父親。

内容としては、歩の子供のときからの生い立ちをひたすら歩目線で書いてあるのですが、胸がキュンとしたり、ジーンとしたり、涙が自然と出るのは、何か懐かしい気持ちになるからだと気づきました。
私が忘れているだけで、主人公の歩と同じ年齢のときに同じ感情を抱いたり体験をしたのかもしれません。
主人公が海外での生活をしていることで、差別に対する考え方や宗教に関する捉え方、どれも芯をついていて心にズシっときました。

最初に出てきた話が後から出てくる話と上手く繋がっているのに、そこの至るまでの自然な流れの文体や「まさかここで笑わされるとは!!」と驚く、知らず知らずのフリとオチに作家の笑いのセンスを感じました。
読み進めていくうちに「宗教(信じること)がテーマなのかな?」と思っていたのですが、自分が相手の印象で思っていることと真実は違うということ。相手の話をきちんと聞いてみないと真実は分からないというエピソードがいくつか書いていたので、こちらもテーマだったのかも。

最後は愛にあふれていて、涙、涙。
上巻の最後から下巻にかけては先が気になって途中で止めることができず、またまた徹夜になってしまいました。
読み終わってすぐ貸してくれた知人に「すっごい良かったよ !!」と伝え、もう1人の読書好きの友人にも「 西加奈子さんの『 サラバ 』が人間の真髄をついていて、とっても深くて考えさせられた。」と話したら、彼女も西加奈子さんの作品が好きだそう。
以前から西加奈子さんの本を読んでいたそうで(『 サラバ 』はまだ読んでいないそうですが )
「『 さくら 』も感動するよ。」と教えてくれたので、近々文庫本で読もうと思います。
『 サラバ 』も文庫本になったら、また読もう…..。

初めてのトランジットで、トランジットの意味が分からず、出国のイミグレーションの列に並んだら、周りがアラブ人だらけでちょっと怖かったこと、スペインのセビリアの駅に到着したときにホテル勧誘の人たちが私の分からないスペイン語で大声でまくしたてながら着いてきて怖かったことを『 サラバ 』のエジプト到着シーンで思い出しました。
きっと、この本を読むと自分の忘れていた過去をスッと思い出すと思います。


benesse my style august



Benesse 進研ゼミ 中 3 マイスタイル 8月号


進研ゼミ 中 3 マイスタイル 8月号巻頭に街のイラストなど描かせて頂きました。