インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌


『 インサイド・ルーウィン・ディヴィス 名もなき男の歌 』
DVDのジャケットを見て気になって借りたのですが、この映画、とっても好きでした。

1960年代のニューヨークを舞台に、伝説のフォークシンガー、デイヴ・ヴァン・ロンクの回想録を元にコーエン兄弟が制作したそう。
2013年のカンヌ映画際でグランプリをとった作品だそうで、やっぱりグランプリをとる作品っていいものが多いですね。

内容は、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジのライブハウスで歌うフォークシンガー、ルーウィン・ディヴィスの1週間の話。
音楽のパートナーは自殺し、レコードは売れず、住まいがないため、友人宅を点々と泊まり歩いています。
いつも泊まらせてくれていると思われる大学教授宅の猫をドアの隙間から逃し、つい手を出してしまった友人の女性からは妊娠を告げられ、シカゴのライブハウスへ向かうミュージシャンとの最悪なドライブ、そして有名プロデューサーからは今のままでは売れないと宣言されてしまう。
歌を止めて船乗りになろうとすれば、船乗りに必要な免許を捨てられる。
さんざんな出来事に失意のままニューヨークへ戻ります。
そしてまたライブハウスで歌を歌うのでした。

内容だけ読むとさんざんな目に合う主人公がかわいそうですが、全て身から出た錆のような。
主人公演じるオスカー・アイザックの無表情で淡々と過ごすおとぼけぶりと友人の女性を演じるキャリー・マリガンの突っ込みがとっても笑える。
( キャリー・マリガンは金髪より黒髪の方が可愛い…..。)
面白いし、切ないし、映像も綺麗。
味のある役者さんがたくさん出ていました。
一緒に旅をしたトイレで倒れるおじさんや旅の途中立ち寄ったカフェの女性、主人公の父親や姉役の人、どの役者さんも味があってよかったなー。
とってもいい映画でした。
猫を抱えて歩いているシーンがとっても可愛い。
抱えている人も抱えられている猫も。
撮影は、ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品を撮っているブリュノ・デルボネルだそうです。

Inside LLEWYN DAVIS


Your comment