ミレニアム スウェーデン版


スウェーデン版の『 ミレニアム 』を観ました。
『 ミレニアム 』の本を貸した友達が、私よりもハマってしまって、スウェーデン版を薦められたので…。

デビッド・フィンチャー監督の 『 ドラゴンタトゥーの女 』は登場人物が洗練されていて、映像も含めてとってもかっこよかったのですが、スウェーデン版は、アメリカ版と違って、あか抜けていなくて、映画というよりもテレビドラマを見ているようでした。

” 役者は、ほぼアメリカ版の方がイメージにぴったりだな…. ” と思って見ていたのですが、リズベットの後見人、ビュルマン弁護士は、アメリカ版よりもスウェーデン版の役者の方が原作のイメージに合っていました。
原作では、東洋人っぽい顔のリズベット。スウェーデン版では、東洋人にも見えるような顔の女性なので原作通りなのですが、ボクサーも舌を巻く程の俊敏さのあるリズベットが、映画では運動神経が悪そうで、ちょっと笑えました。
ザラの家の前にとっても大きな石があって、リズベットがその石の影に隠れて監視するのですが「その石、絶対そんな所にあるわけないですよね?」と言いたくなるような巨大な石にも笑えました。
アメリカ版と比べると髪型も服装も全くイケていなくて、特に髪型がヒドかった…..。
確かに、子供の時からずっと精神科病院に入れられていて、ファッションも興味なかっただろうから、原作からいくと実際は、こんな感じなのでしょう。
原作に忠実といえば、とっても忠実です。
でも、それにしても、映画なので、髪型は、もう少しどうにかして欲しかったなぁ….。

スウェーデンの人が作っただけあって、スウェーデンの景色がたくさん見れるので、アメリカ版よりも原作で読んだ景色がイメージできて、良かったです。
同じ原作で作ったのに、監督が違うとこうも変わるんだな…と思って、見比べるのも楽しかった。
イケていないファッションも、実は、ちょっと好きでした。アメリカ版はかっこ良すぎたので。
日本やアメリカには無いセンスなので、癖になるならこっちかも。


Your comment