ブロークバック・マウンテン


ブロークバック・マウンテンをやっと見ました!!
ヒース・レジャーが 同性愛者を演じた作品があると知っていたので、ずーっと見たいと思っていたのですが、何故かタイトルが憶えられなかった…….。

内容は、ブロークバック・マウンテンで羊の放牧の仕事の為に出会ったイニスとジャック、
1960年代の保守的なアメリカ西部では、同性愛者は差別的な扱いを受けていた為、公にできず、20年もの間、年に数回会うことしか出来なかったカウボーイ 二人の話です。

目的はヒース・レジャーを観ることだったので、他の俳優は気にしていなかったのですが、
ヒース演じるイニスの奥さんアルマが、先日観た『ブルーバレンタイン』主演のミシェル・ウィリアムでした。彼女は、実生活では、ヒースの婚約者だったんですね。
余談ですが、ミッシェルの私服って、いつも可愛い♡
役者の演技もよかったのですが、内容もよかったし、西部の広大な景色も素晴らしかった…。

父親に、同性愛者が惨殺された姿を子供の頃に見せられていたイニス。
自分が同性愛者であることを他人に気づかれないようにする姿が、当時の差別の大きさを感じさせました。
20年も1年に数度会うだけの関係で、ずっとお互いを想いながら生きるって、男女の恋愛映画では思い浮かばない。
同性愛者を差別し、殺したと思われる父親のトラウマに支配されているイニス。
仕事や家族を優先するイニスに会いたくても自由に会えないジャック。
自分の夫が同性愛者だと知ってしまったアルマ。
それぞれの思いを考えると、とても切ないラブストーリーですが、本当、いい映画でした。
最後、ジャックを認めた父親や今まで仕事を優先していたイニスが娘の結婚式に出席すると決めたこと、そしてイニスがやっとジャックと一緒になれたので、少し救われました。

ヒース・レジャーは、作品の度に話し方まで変えて、全くの別人になるので、今回もやはりイニスにしか見えなかった。
無口で粗野だけど、繊細で不器用なイニス。
自分がゲイであることと父親の教育との狭間で苦悩する心の葛藤が伝わってきて、ヒースの凄さを改めて感じました。
亡くなってしまったのが、本当に残念。
もっと彼の映画が観たかった……。
この映画を見て、もっとたくさんの映画に出ていて欲しかったな….とつくづく思いました。
★★★★★


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