Junichiro Tanizaki @ Honenin


ドイツのベルリンへ行った時、ドイツ人の友達の家の近くに素敵な墓地があるというので、皆で行ってみました。
緑豊かで、どのお墓も石に彫られている文字やお墓周辺のデザインがロマンティックで墓地というより公園のよう。
観光名所なのか他にも観光客らしい人達がお墓を見ていました。
そういえば『小さな恋のメロディー』でもダニエルとメロディーが墓地をデートコースにしていたので、墓地に対するイメージが日本人の考えるイメージと違うのかもしれません。

数年後、そのドイツ人の友達が日本に来たときに一緒に京都へ行くことになりました。
法然院というお寺に谷崎潤一郎さんのお墓があるのを発見。
” 谷崎さんのお墓がある墓地なら、ドイツの墓地みたいに素敵な墓地かもしれない……. ”
そう思って、谷崎潤一郎さんの名前も知らないドイツ人の友達2人を連れて行ったのですが、思っていた以上に素敵な墓地でした。

森の中にいろいろな形の墓石がポツンポツンとあって、私たちしかいません。
日本人で旅先でお墓へ行く人はあまりいないようです。
” 日本にもこんなに素敵な墓地があったんだー ”
と感動したのですが、ドイツ人のファッションデザイナーの友達も感動したらしく一人でゆっくり見たいと言うので、もう一人のドイツ人の友達と二人でカフェで待つことにしました。

あの時は、私は日本にいるから、いつでも行けるからいいか…..と思ったのですが、気がついたら、まだ一度も谷崎潤一郎さんのお墓には行けてない….。

7/30は、谷崎潤一郎さんの命日だそうです。


ウルビーノ


モン・サン・ミッシェル を見ていたら、イタリア の ウルビーノ を思い出しました。
ウルビーノ は、イタリアの北西部にある山岳都市。
1998年に世界遺産に登録されたそうです。

ロンドンの アート・センター で友達になった クリスティーヌは『 勝手にしやがれ 』の ジーン・セパーグのようなベリーショートをした笑顔が爽やかな女の子。
ロンドンで初めてできた日本人以外の女の子の友達です。
髪の毛が薄茶色で目の色がヘーゼル(グリーンと茶色が混ざったような色)。
元々はドイツ人だけど、戦争の後に、イタリア国土になったので、イタリア人だと言っていました。

夏休みの間、ロンドンにいた彼女が、イタリアへ帰国した後も連絡を取っていたので、日本に帰る前にウルビーノへ行くことにしました。
私が行ったのは、ウルビーノが世界遺産になる前。
観光客もほとんどいなかったのではないでしょうか。
クリスティーヌは、ウルビーノの美大に通っていました。

彼女に聞いた通りに電車に乗って向かったのですが、車両に旅行者らしき人は私だけ。
『 本当にこの電車で大丈夫なのかな?』と思ったのですが、皆、地元のおじさん、おばさんばかりで英語が話せるか分からなかったので、殆どウルビーノに着くころ切符を切りにきた車掌さんに「この電車はウルビーノに行きますか?」と聞きました。
車掌さんが、私の切符を切りながら何かを言って、周りの人が私を見て笑顔になり、車掌さんが行った後も私を安心させるためか「ウルビーノ。大丈夫。」と英語の単語だけでニッコリ声をかけてくれました。

ウルビーノの駅まで車で迎えに来てくれたクリスティーヌと再会。
久しぶりに会った彼女は、ベリーショートより短い、スキンヘッドになっていました(笑)。
彼女が大学の友達とシェアしている1軒屋へ。
皆、ウルビーノの美大に通っている、ロンドンの友達とは違ったイタリアン・カラーのファッションに身を包んだお洒落な子達。
初日の夜は、友達10人くらいで2台の車に分かれ、予約をしたレストランへ。
山の上の方にあるアットホームでくつろげる素敵なレストランで、お料理も美味しくて、とっても楽しかった。

ウルビーノ滞在中は、クリスティーヌと一緒に大学に行って、講義を受けたり(イタリア語なので、勿論、分かりませんでしたが)、使われなくなった線路に行って座って皆で話したり、自然もたくさんあって、東京やロンドンではできない体験で、映画の中に入った気分でした。
大学の帰りに街中を歩いたら、山岳都市なので、道がくるくるしていて小さいトンネルがあったり、街全体が迷路のようで、それだけでもテンションが上がるのに、壁や道、建物がイエローベージュの煉瓦で出来ていて、とーっても素敵 ♡
一気にこのウルビーノの街が好きになりました。

クリスティーヌがロンドンにいた頃に「イタリアで作るパスタとロンドンで作るパスタは同じ材料で作っても全然違うから、イタリアに来たら、手料理のパスタご馳走する。」と話していたので、そのときの約束通り、パスタを作ってくれることに…。
一緒に材料を買いに行くとお店が小さかったので、クリスティーヌが買い物をしている間、私は一人でお店の外に立っていました。
そこに路面バスが通ったのですが、日本人が余程珍しかったのか、全員が私のことを見ていて、恥ずかしかったので、やっぱりお店の中へ。
クリスティーヌが「パスタはここのが一番」と、今では日本のスーパーでも手に入るDE CECCOのパスタを購入。
クリスティーヌの作ったパスタは、シンプルでしたが、とても美味しかった。

最終日の夜は、大学に一人だけいるという日本人の留学生シュウコウ君も誘って、すっかり仲良くなったクリスティーヌの友達の為に私がシチュウとナスの肉詰めを作ってご馳走しました。

ウルビーノは、とても美しい街で、楽しい思いで共に今でも心に残っていますが、本当に行ってよかった。
きっとクリスティーヌがいなかったら行かなかったと思うので、ウルビーノを教えてくれたクリスティーヌに感謝です。
この街が世界遺産になって納得。
あのときは、皆がいて、一人だけ観光客の私は遠慮して写真をあまり撮れなかったので、またいつか行って、たくさん写真を撮りたいです。
ちなみに山岳都市は、天空の城ラピュタのモデルです。

URBINO → click


蜘蛛


子供のときに見て大好きだった映画『 シャーロットのおくりもの 』
子ブタのウィルバーを蜘蛛のシャーロットが助けるお話です。
だから、私は子供のときから蜘蛛が怖くありませんでした。

コペンハーゲンのルイジアナ美術館は、オーレン海峡を望む丘の上にあります。
とても美しい美術館で、そこでは質の高い現代アートを見ることができます。

美術館の窓の外が、一面、海という部屋があって
「こんなに美しい立地の美術館があるのは、羨ましいなぁー♡」と部屋で一人、海の景色の写真を撮っていました。
ふと見ると窓の外側の角に蜘蛛の巣が…..。

その蜘蛛の巣には、大きいクモと小さいクモがいました。
「あれ?何で2匹いるんだろう?」と私のカメラは海の景色から蜘蛛の巣へ。
大きいクモが小さいクモへ近づいていったので「わっ、喧嘩するのかな……… 」と思って見ていたら、突然、大きいクモのお尻から糸がシュッと出てきて、小さいクモに巻き付きましたっ!!
「え〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」とビックリして見ていると、大きいクモは長い手で、小さいクモをくるくる回して、小さいクモはあっという間にぐるぐる巻きにされてしまいました。

美しい景色をほのぼのとした気持ちで見ていたのに。
こんなシーンを見ると思わなかったので絶句。
この日見たどの芸術作品よりも衝撃的でした。


Steiff


雑誌で見て、一目惚れしたぬいぐるみ。
いつか買おう….と思って数年….

今から7年くらい前、ストックホルムのガムラスタンを早朝ぶらぶら散歩していたら、アンティークのぬいぐるみ屋さんを発見。

「あの猿ないかな~~~~」と見ていたら、あの猿のぬいぐるみがっ!!

私が、ウインドーに顔を押し付けるように見ていて、おでこを何度かぶつけていたので、開店の準備をしていた おじさん が、ドアを開けてくれました。
——–
ぬいぐるみだけを見ていたので、人がいたのに気づかなかった…..。
そして、ドアが空いたら、スカートを履いていたので、おじさんではなく、おばさんでした….。

日本円では無かったので忘れてしまいましたが、値段を聞いたら思いのほか高かった。
保管をしてもらって、再度お店へ。
日本から来たことを伝えると「そんなに遠くへ行ってしまうのね…..」と別れを惜しむようにぬいぐるみを見ていたので『 大切にします 』とココロに誓ったのでした。

最近知ったのですが、1950年くらいの シュタイフ の ぬいぐるみ らしい。
ずっと本の上に座っています。


koffiehuis de hoek in Amsterdam


今から5年くらい前にアムステルダムへ行きました。

アムステルダムをぐるぐる歩いていたらお腹がすいてきたので、店構えに惹かれてフラッと入った ” cafe koffiehuis de hoek ”

お店の中に入ってみたら、とてもいい雰囲気 ♪
カフェを作っているおじさんの立ち居振る舞いを見ていたら
『 私が好きな映画の中に入っているみたいだなぁ…. 』 と居心地の良さに浸っていました。

頼んだものがきて『美味しいなー。このお店に入ってよかったなー♡』と思って食べていたら、
お店のおじさんが
「気に入ったかい?
 家のは、美味しいって評判なんだよ。」
とカウンターの中からニッコリ声をかけてくれました。

アムステルダムの運河の辺りは夜になると、小さい橋に灯りがともって、とっても可愛いのですが『 アムステルダム好きだなー♡ この街に1ヶ月くらい住みたいなー♡ 』と思って歩いていたら、前から自転車に乗ってきた男の人が「アムステルダム好き!?」と大きな声で聞いたので
” Yes , i love!! ” と答えたら、ニッコリして通り過ぎて行きました。

顔がニヤけているのかな?

koffiehuis de hoek → click


30セント・メリー・アクス


ロンドンの友達と Old street でいくつかのお店を見た後、サーチギャラリーへ向かうべく、友達の後について歩いていたのですが、その時に目の前に現れた建物。
ロンドンのレンガ創りの建物の間から、超近代的な建物がっ !!

映画の中のワンシーンのような、あり得ない景色に「か・かっこい〜〜♡♡♡」と見とれていたら
「僕たちは、あの建物をガーキン(ピクルスになるキュウリ)って呼んでるんだよ」と友達。

初めてロイズを見たときも「かっこい〜〜♡」としびれましたが、このロンドンの古い建物の後ろに見える超近代的な建物の対比の美しさに 30セント・メリー・アクス(ガーキン)の方が、余計しびれました。
まるで合成みたいですが、合成じゃないところが凄い ….。


ロンドン bus and tube


ロンドンでは、ロンドンの友達と一緒に行動をすると、とても早く目的地に着きます。
彼らはロンドンの交通網を知り尽くしているので、地下鉄とバスをとても上手に利用するのです。

ロンドンの友達と一緒に行動をして、次に行きたい所を言うと、友達の頭の中には地下鉄だけでなく、バスの地図も浮かんでいるよう。
何番のバスが、どこを通っているか憶えているのです。

ロンドンの地下鉄は、とても地中深いので、エスカレーターを降りたり上がったり、地下鉄だけを利用すると、実は、時間がかかります。
そんな時にバスを上手く利用するロンドンの友達と一緒に行動すると、とても楽しい。

以前は、ドアの無いバスがあったので、一緒に歩いていた友達が「あのバスに乗るよ!」と、突然走り出して『え?何?』と思っていると、友達だけ間に合って、そのバスに乗ってしまって、私だけ乗れないこともありました。
ドアがないので、またバスが信号で止まると降りて待っていてくれるのですが、そのバスの利用の仕方が Londoner だなぁ….と思って、かっこよかった♡

土日のSOHOは、とても混んでいて、歩きづらいのですが、ロンドンの友達と歩いていると、どこを歩いているか分からない路地を通って、いつのにか目的地に着いているので、そういう時もすいている所を歩けて早く着くので嬉しいです。

ロンドンのバスの路線図を憶えるときっと役に立ちますよ ♪ → LONDON BUS
ちなみに NIGHT BUSは1時間に1本くらいですが、朝まで走ってます。


ロントン – パリ – アントワープ の 旅 April 2012


今回 の ロンドン、パリ、アントワープの旅は、とても楽しくて、あっと言う間の夢のようでした

ロンドンでは、ドイツの友達が、平日、私のために会社を休んで1日付き合ってくれたり、休みの日は、美味しい朝食を作ってくれて、とても気を使ってくれました。
彼のニュージーランド人の旦那さんも、とても優しくて面白いので大好きなのですが、お影で居心地が良くて、彼らのところに泊まれて、毎日とても楽しかった。
友達が素敵な人と結婚してくれて良かったです…..。

ロンドンの友達は、面白くて、性格もずっと変わらず昔のままなので、一緒にいると、とてもリラックスします。
ロンドンにいた時からずっと知っているので、弟のよう。
そんな弟のような彼が、今回、ご飯を作ってくれたり、車を運転している姿を見れたのも嬉しかった。

私が帰る日、ロンドンの友達とドイツの友達で「皆で一緒に東京に行こう〜っ!!」と盛り上がっていましたが、やっぱり地震が心配のようでした…。
彼らが、また日本に来ることがあったら、今度は私がもてなす番です。

他の国に行くと、日本では出会わないことに出会ったり、そのことで日本では考えないことも考えるので、旅に行くのはいいな….と改めて思いました。

今回の旅行 ( 4/半ば〜4/末 2012 )の様子は、travel のところにまとめました。
これからロンドン、パリ、アントワープ へ向かう方の参考にして頂けたら嬉しいです。


London – Narita


ロンドンから成田へ発つ日。
また朝から私の好物、友達が作った目玉焼きのせマフィンを食べて、キャブでヒースロー空港へ。

空港について、チェックインをした後、出国手続きをしようとした所で、飛行機に一つの容器に100ml までしか液体を持ち運べないことを忘れていて、愕然。
思いっきり手荷物の中に化粧品を入れていました。
『 中味、捨てないといけないのかな…. ? 』と心配になって「買ったばかりなんですけど ….。」と言ったら、係の人が薬局で100mlの容器が売っていることを教えてくれました。
200ml容器の液体を100mlの容器2つに移し替えれば大丈夫とのこと。
よく考えると、変ですが…..。

薬局の人が「2つ買うと、おまけに1つ、ついてきますよ」と言ったのですが、私の化粧水は200ml なので、2つで充分。
「いらないです。」と言ったら、私が、彼が言ったことを理解していないと思ったのか
隣の女性が「2つ買うと1つ着いてくるから、得ですよ」とまた言ってきました。
「でも、私の化粧水は、200mlなんですけど… 」と容器を見せて言うと
「ま、200ml なのは分かるけど、3つ目無料なんだから、絶対もらった方がいいよね…」と話し合っているよう。今度は3人目が現れて「1つおまけについてくるから、得ですよ」と言って、
なかなかお会計をしてくれないので、これは皆の顔を立てて、必要のないもう1ケースをもらうことにしました。
お店の3人は、ご満悦。

空港の係の人が、私の200mlの化粧水を上手に2ケースに入れ直してくれました。
この係の2人、インド系の人で、とても親切でした。
そういえば、先程の薬局の3人もインド系の人でした。

ロンドンのヒースロー空港でもTOM FORDの化粧品を扱っていました。
パッケージ デザイン が、かっこいいです。
黒かな?と思ってよく見ると、実はダークブラウンな所が、粋です。
口紅の味って苦手なのですが、TOM FORDの口紅の味は好き。
香りも含めてチョコレートみたいです。

そして、私は無事、飛行機の中へ。
行きの飛行機は満席でしたが、帰りの飛行機はがらがらでした。


LAST DAY in London 2


ロンドンの友達に電話をすると、レストランを探してくれると言ってくれたので、私は、ずっと行きたかった COVENT GARDEN へ ♪
ロンドンに行くと、毎回 COVENT GARDEN へ行くのですが、今回はまだ行っていなかったので、なんとなくロンドンに来た気が100%ではありませんでした。
東京でいうと原宿のような感じでしょうか….。
色々なお店があって楽しいので、観光客もたくさん。

COVENT GARDEN は、ロンドンに住んでいた時から毎日のように来ていて、知り尽くしているので、10年のブランクがあっても大丈夫でした。
私は人のいない道を選んで歩いて、どの道のどのお店が変わったかチェック。
そして送ったばかりなのに、また本を買ってしまいました…..。
その後、またまた私の定番ハーヴィーニコルズへ行って、友達の待つ家に戻りました。

家に帰ると、ドイツの友達が「レストランを予約できなかった…..。」とガッカリしていました。ロンドンの友達が探してくれるのを知っていたのですが、彼もいくつかレストランに電話をしてくれたそう。
ロンドンの人気レストランは1週間くらい前から予約をしないといけないそうです。
私が友達の旦那さんの冗談を真に受けて「 日本食を作るよ 」と言っていたので、予約をしていなかったのでした。

ロンドンに着いた初日に「どこに行きたい?」と聞かれた私が「内装のかっこいいレストランに行きたい♡」と答えていたので、本当は、私のロンドン最後の夜は、内装のかっこいい人気レストランを予約して連れて行きたかったのだそうです….。
言った本人(= 私)は忘れていたので、友達の思いやりに感激です。
私は、彼らと一緒なら、飛び入りで入れる、普通のレストランで充分 ♪
ドイツの友達とロンドンの友達が話し合って、近所のイタリアン レストランへ行くことになりました。

ロンドンの友達が来たので、皆でテレビを見て、夜8時ころレストランへ。
予約をしていなくても、ここのイタリアン レストランは、とっても美味しかった。
ロンドンの友達は、話し出したら止まらないくらい、一人でたくさん話して面白いのですが、ドイツの友達も彼の面白さにハマったよう。
今回は、この2人が友達になったことが、私にとって一番の嬉しい出来事でした。

お互いの子供のときの話や家族の話をしたり、ロンドンの友達がニューヨークに住んでいたときの話を聞いたり、とても楽しかった。
皆、ユーモアのセンスがあって面白いので、ずっと笑い転げていました。