あるスキャンダルの覚え書き


アメリカで起きたメアリー・ケイ・ルトーノーの事件をモデルにした小説の映画ですが、内容は、ホラー映画のようでした。

ロンドン郊外の中学で歴史を教えるベテラン教師のバーバラ(ジョディ・デンチ)。
全ての人を見下しているような彼女。
生徒や同僚から疎まれ孤立しています。
生活も一人暮らしで休日も何もすることがなく、楽しみは毎日日記をつけること。
その彼女の前に若くて美しい美術教師 シーバ(ケイト・ウィンスレット)が赴任してきます。
彼女が現れてからは、彼女を観察し毎夜日記に綴るのですが、計画的にシーバに近づき親しくなっていきます。
やがてシーバと生徒の関係に気づき、シーバを支配していきます。

ジョディ・デンチ演じるバーバラは、冒頭から異様な空気を放っていて怖いのですが、ストーリーが進むほど、彼女の異常さが分かるので、ミザリーのキャシー・ベイツ演じるアニーよりも現実味があって怖かった。
ジョディ・デンチは今までも色々な映画で見ていたのですが、今までの役を忘れてしまうほど、バーバラになっていて流石。
発音がきれいなので、イギリス英語を聞きたいときに。

★★★ 3.5


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