目黒川沿いにある Huit は有名ですが、同じ系列の salon de Huitへ。
BALSの1Fにあります。
グリーンカレーもパスタもケーキもシュークリームも美味しかった♡
表参道のNid Cafeへはよく行きますが、こちらも同じ系列です。
salon de Huit
2013 12/20
category: restaurant & cafe
豊穣の海
2013 12/18
大分以前に読んだ三島由紀夫の『豊穣の海』。
大切な人を亡くしたばかりの頃、本屋でタイトルに惹かれて手に取った本です。
タイトルを見たときに”「豊穣の海」って、なんて美しいタイトルだろう……” と思ったのですが、この本で手が止まったのは、亡くなった人が海の好きな人だったから。
全4巻ある長編だったので ” 4巻もあれば、長い間、現実逃避ができる…. ” と思って読み始めました。
内容を全く知らなかったのですが、読み始めたら、その頃の私にはピッタリの本でした。
一番好きなシーンは、この本の4巻すべてに登場する本多繁邦が、10代の頃に訪れた月修寺に60年後、再び訪れる描写。
老いについて考えたこともなかったのですが、初めて老いというものを理解することができました。
あともう1つ、心に残ったのが本多が60年後に会った聡子のセリフ。
人間の記憶は2人以上の人の同じ記憶で成り立つもので、1人の記憶は実は不確かなものなのかも…….と考えさせられました。
『豊穣の海』4巻読み終える頃には、悲しみも癒えて平常の日々が送れるようになりました。
同じ本でも、読んだときの自分の年齢や置かれている状況によって感じ方が変わるので、同じ本を間隔をおいて読むことが好きなのですが、久しぶりに第1巻の『春の雪』を読み返してみたら、昔はよく分からなかった松枝清顕の性格が理解できるようになっていました。